| わたしたちの社会や人生はたとえてみれば、色も形も異なったさまざまな個人が出会い、集まって織りあげていく「人間模様」であるといえましょう。人はだれでも、意識するかしないかの違いはあっても「何か」のために生きています。ある人は仕事こそ人生の目的であり生きがいであると信じ、またある人は家庭こそ人生の喜びと考えるでしょう。それはさらに、思想信条のためであったり、いや国のため、金のため、名誉のためと人さまざまです。それぞれの人の持ち味も、原色であったり中間色であったり、一人一人の歩む道の眺めも多種多様です。
このように一見しただけではとらえどころのない人生模様ですが、心を落ち着けて確かな目をそそぎ、耳を澄ませば、ばらばらに見えた模様も姿かたちを示し「自らを信じ、他者を信じ、希望を持った人生を生き抜こうとする」その人なりの主旋律が聴こえてきます。それは、混沌の中に秩序を見つけ、闇の中に光を見出す能力としての人間性であり、この人間性の核にあるものが「幸福と真理を求める心」なのではないでしょうか。
「生きとし生けるものは皆仏性を持っている。」という仏教の「智慧」と「慈悲」は、悠久の歴史の中で、枯れない泉のように涌き続け、人の世に絶えず真実の呼びかけを送っているのです。私たちはその精神を、現代に生きる為の糧として再生させたいのです。
『伝統は新しい』この原点に立ち、小社は「日本のこころーその価値」を現代にマッチした媒体手法によって「いまを生きてゆく」糧として再生したいと考えます。また新しい視点からその意味を発見し出版活動を通
じて広めていくことを願って、次の二方向から私たちの「願い」を実現させて頂きたいと考えています。
一つは、マスコミュニケーションやニューメディアを媒介として、誰にも分かり易く親しめる「こころの世界への道」のあくなき提案です。 また一つは、地域社会の心の支差点としての寺院が有する機能や独自性を見直し、つねに新しく現代に対応した視点からご住職・寺族方に多角的な教材のご提案を行い、共に実践させていくお手伝いです。
皆様方に生かされて生きる企業であることを肝に深く命じ、小社の主意としたいと存じます。 |